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第1話 美少女との出会い
目覚ましのアラームで目が覚めた。
すぐに布団から出る気もなく、起きて学校に行く支度をしなければいけない時間なんだが、しばらく布団の中で動けないでいた。
どうして、毎日、毎日、高校生だからといって学校に行かなきゃいけないのか。
学校に行って何をしているのかと言うと、机に座って先生が黒板に書くことを写してるだけだ。
そして俺は体育も得意ではないし、運動系の部活にも入っていない。
多少は文化系にも興味があったけど、なんだか関わりたくない気がしたので入るのをやめようと思ったんだけど、友達がタケシが入部を付き合って欲しいと言うので、仕方なく同じ部活に入ったけど、ほとんど出ていない。
いや、違った、全く出ていないんだった。
なんでタカシが天文部に入ったと言うと、タケシだって天体観測に興味があるわけじゃないと思うんだけど、そんな話、一度も聞いたことがないし。
だから俺は、入部希望の紙だけを先生に提出して、それ以来、行っていないんだ。
だから最近、俺は授業が終わったら、コンビニによって本を読んでいるか、近くのゲームセンターに行くか、あとは家に帰るくらい。
俺の家に早めに帰っても、妹の陽菜と琴音姉ちゃんがいるんだよね。
家に帰ったら帰ったで、母ちゃんから勉強しなさいとか言われるし、ほんとうるさくてしょうがないんだよね。
俺の将来が心配だとかで、いい大学に入るためだとかで勉強しろとよく言われるんだけど、俺はあんまり勉強が好きじゃないんだ。
勉強しようとしても全然わかんないし。
こんなんじゃぁ社会にも出れないし、引きこもり生活かなぁ。
親父は仕事ばかりで、ほとんど家にいないから、女3人が家の中に入ると、本当に俺1人が仲間外れみたいなんだよね。
肩身が狭いよ。
あー今日もベッドからやっとの思いで抜け出して、俺は制服に着替え始めた。
そろそろ母ちゃんが、起きろって言ってくるから。
「悠人、早く起きなさい」ほら母ちゃんの声が聞こえた。
「うん、わかった、もう起きてるよ」
制服を着て、朝食を食べに下に降りていく。
もうテーブルには、妹の陽菜と姉ちゃんが座っている。
「おはよう」と俺が挨拶すると、姉ちゃんは挨拶を返してくれるけど妹の陽菜は知らん顔。
なんだか最近、妹の陽菜とうまくいっていない。
ひなは、さっさと食事を済ませて中学校に行った。
母ちゃんが「あんたは早くしなさいよ」と俺に向かって言っているが、俺は、のらりくらりゆっくり食べだす。
嫌いな学校に、早く行ってどうすんだよ。
やっと俺が食べ終わった頃、琴音姉ちゃんが大学に出て行った。
俺が、のろのろしながら食事をしていると母ちゃんが、ほら早くしてと言って弁当を渡してくれた。
はぁーだるいなぁと思いながら俺は母ちゃんから弁当もらってカバンに詰めて家を出た。
俺が家を出て学校に向かって歩いている。
俺は、学校から、そんなに遠くないところに住んでいる。
ほとんどが高校の通学路になっているので、俺と同じ制服を着た生徒が多く歩いている。
しかし、学園の女の子は、今は、夏なのでブラウスに、下はスカートだけど、ほとんどの子がたけか短い。
女の子は、階段とか登る時に、スカートを押さえながら登っている。
見えそうで見えないのが、そこが最高だ。
学校に行くのも唯一、それだけが楽しみでもある。
俺は、重たい身体を引きずって歩いていた。
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