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第2話 美少女との出会い2
俺が学校行く途中に横の道から、他の生徒とは、違うオーラの女生徒が歩いてきた。
今まで、こんな女の子がいたのか?
しかも同じ学校の制服を着てるから、俺の学校の生徒だ。
背中には、学校のバックを背負っているが髪は、腰のあたりまであって歩くたびに揺れているからサラサラ見たいだ。
短いスカートから出た足が細くてキュと締まっている。
スカートも歩くたびに揺れるが、見えそうで見えない。
残念だ。
こんな美少女が、どんな下着を履いているのか。
俺も妹と姉ちゃんがいるけど、洗濯をした下着を見ることあるけど。
妹や姉ちゃんとは違う感じだ。
しかし、本当にスカートが短いな。
手を出せば犯罪だから、しないけど。
あまりにも他の生徒と違うから、目が眩んでしまって横顔が一瞬しか見えなかったけど、どんな顔を見てしているのか。
気になる。
先ほどの体の重たさなんかウソのように、気がつかれないように出来るだけ離れないように歩幅を合わせて歩いた。
後ろから見ているだけでも、知り合いのような気がするから。
しばらく歩いていて、その女の子ばかり見ていたので、いつの間にか学校の玄関だった。
俺はその女の子の名前を知るために、その女の子が、靴を、どこに入れるのかチラ見している。
俺もゆっくりと靴を脱いで、もたもたしながら靴を中に入れる。
女の子が靴を入れて立ち去ったので、俺は女の子の靴入れの前に立って名札を確認した。
そこに書いてあるのは、愛澤七海と書いてある。
ななみ? あれっ、その名前ってどこかで記憶にあるぞ。
上の名前はわからないけど、小さい時によく遊んだ女の子が、ななみって言っていたな。
でも、あまりにも違いすぎる。
確か、ななみは小学校の二年の時に、すぐに転校して行ったんだよね。
一緒に遊んだのは、家が近いこともあり、転校する前の4年か5年くらいだ。
確か、北海道に転校するって言っていたよな、だから違うか。
そんなことを考えながら歩いていたら教室の前まで来ていた。
教室に入ると悪友のタケシがいた。
タケシは、俺の顔を見て、ヨッ、と手を挙げた。
「お前、昨日も天文部に顔、出さなかったな」
「天文部にはお前の付き合いで入っただけだろ、俺は本当に入る気はなかったんだ」
俺は自分の机に荷物を置いて座ると、タケシが近くに来た。
「今日こそ、部活に出ろよ」
「名前だけでいいや」
「ほんと、お前ったらしょうがねぇなぁ」
俺は部活よりも気になっていることがある。
朝、会った女の子のことだ。
あの靴入れのクラスは、隣のクラスだ。
今まで、高校に入って半年以上、経つが一度も会ったことがない。
時々、クラスを超えて合同授業もあるが、俺は、ヤル気もないから周りなんて見てなかった。
本当に、残念でならない。
今日も、合同授業が一つある。
俺は、今からワクワク感が溢れてきた。
俺は、前の授業が終わると、急いで合同授業の教室に行った。
はやる気持ちを抑え、彼女が来るのを待つ。
そこにタケシが来て、「お前、早すぎ」って言われたけど。
しばらくすると、彼女が友達二人で入ってきた。
彼女がどこに座るのか、気になっていると、座ったのは、俺から離れているところだ。
遠くにしか彼女の姿を見ることはできないが、初めて顔を見たら、色白で、すごく美人で、可愛くて俺好みだ。
彼氏はいるんだろうか?
俺も自分が彼女の彼氏になれるように思ったが、そんなわけはない。
俺の現実を考えてみろよ!
俺は運動ができるわけでもないし、勉強も苦手な方だし、何も良いところはない。
そんな自分が、彼女に合うわけはない。
これじゃぁストーカーと同じだ。
勝手に彼女のことを思って妄想に走っているだけの気持ち悪いやつじゃないか。
でも、彼女に憧れるのは勝手だよな。
本当に彼女の鉛筆を持つ動作や、友達と話す笑顔が俺を幸せにしてくれる。
授業なんか耳に入らない。
彼女の方ばかり目がいってしまう。
これが人を好きになるってことなんだ。
俺は初めて実感してしまった。
本当に今までの人生が何だったのか!
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