プロローグ

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プロローグ

 びっくりしかない。  異星人が、本当に()たなんて。  そんでもって自分が、"異世界転生"ならぬ、"異星人転生"するなんて。  窓に映る金髪の少年を眺めながら、嘆息する。  窓向こうは、真っ暗に広がる宇宙。 (外が宇宙空間じゃ、どこにも行きようがない……)  なんだってこんなことに。  死んだ覚え、ないんだけど。  ラノベとかじゃ、交通事故とかの後に転生だろ?    周りの騒ぐ声に、目を覚ました。そしたら知らない場所で別人だった。  それが、ほんの2日前の話。  それまでは普通に、日本で高校生やってた。  窓に映るのは、繊細な美貌の少年で。  今の俺。11歳らしい。  子どもに逆戻りだよ。もうすぐ卒業だったってのに。  いや、問題はそんなことだけじゃない。  はぁぁぁぁぁぁ……。  もう何度目かもわからない溜息を繰り返した時、声がかかった。 「どうだ、ユノー。まだ何も思い出せないのか?」
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