もう一つの『私』

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 それからというものの……。 「はい、これはあそこにしまってきて」 「うん、了解!」  美玲の態度は急変し、すごく優しくなった。  あれから、少しずつだけど自分の意見を言うことができるようになった。  少しずつだけど……。  それもこれも全部、あのもう一人の『私』のおかげだと思う。  でも、あの日以来、あの子にはあっていない。  いつか、また会いたいな――。  私の成長――いや、『変身』を手助けしてくれて後押ししてくれたから。  今度、あったときはお礼を言いたいな。  ありがとうって。 ーFinー
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