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【魔界】
白蘭、間に合ってくれ!
羅刹の元から、また三日三晩飛び続けやっと魔宮が見えてきた。
体力の限界と左目を失くしたことから上手く着地できず体を打ち付けながら地面についた。
朱雀も同じようだった。
着地の大きな音を聞きつけた侍女や衛兵、宦官たちが集まった。
魔帝の禁足令を破ったことで衛兵が捕らえにきたが、紅蓮の尋常ではない様子に皆がおののいた。
「どけ…白蘭の元へ行くのだ」
羽を引きずりながら白蘭の元へ急いだ。
薬師神が側にいるだろうが寂しがっていないか、不安がっていないか心配だ。
この薬を飲めば白蘭は助かるのだ!
「白蘭!」
白蘭の宮につき駆け足で入ったが寝床に白蘭の姿はなかった。
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