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僕はひとり、教室でノートとにらめっこをしていた。教室のクリーム色をしたカーテンが夕日を浴びてオレンジに染まっている。僅かに窓が開いていて緩やかに揺れる。
チームに足りないもの、逆に得意としていること、そして目標。それを言葉にして練習メニューに落とし込む。
僕にできる思いつく限りでは最高の出来だ。でも、何かが足りない。その正体は分からない。何かを変えなくては。今のままでは駄目だ。
だって、あの早見さんがいても全国への切符を手に入れることはできなかったから。どうしたら手が届くのだろうか。
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