お祝いと友人からの相談

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 「すごくいいホテルなのに、使い方間違ってるわ。なんかもう、残念よ!残念っ」  昨夜綾乃が寝たあとにホテルのフロントに連絡してチェックアウトをギリギリまで伸ばしてもらった。通常なら10時アウトを14時まで。なんならホテル側から今夜も是非泊まっていってほしい、と言われたぐらい。  ただ、残念ながら明日は仕事なので丁重にお断りしたのだが。  「間違ってないじゃん」  「ラブホと一緒じゃない」  「男と女が一夜を過ごすんだからホテル側もそれなりに分かってるって」  早朝に目を覚まして寝ている綾乃を襲った。  綾乃の脚の間に欲望を挟んで擦って勃たせてバレないように静かにインサートした。  綾乃は途中で起きてしまったけど、行為が終わってまた微睡んで寝て、起きて、また始めて、疲れてウトウトして。と繰り返した結果。  「延滞料金取られるわ」  「それは大丈夫。もう伝えてあるから」  「観光する予定だったのに」  「俺といる方が楽しいじゃん」  寝過ごした。完全に朝じゃない、昼だ。  予定ならもう観光して昼飯食って帰ろうかという頃。俺たちはまだホテルにいる。    「いつも一緒じゃない」  「一緒だけど、こういうこといつもしてるわけじゃないじゃん」  「そう?結構してると思うけど」  綾乃の肩に顎を乗せて背後から抱え込みながらバスローブの合わせ目から手を入れてむにむにとほぐす。     「もっとシてもいいと思うけど?」  「もうしんどいわ」  唇で頬を愛撫し、気まぐれに振り向いた綾乃にキスをせがんで、その度に笑って逃げていく綾乃に不覚にもときめいてしまう。  「あぁ、俺末期かも」なんて思うのは今に始まったことじゃない。  「綾乃さーん、もう一回しよ?」  「ねえ、びーたろうはいくつなの」  「幾つって40前」  「よくそんな体力…っ」  あるわけないでしょう?!と怒る綾乃に近くに仕方なく切り札を出すことにした。  「アフタヌーンティーはどうする?」  「…っ?!」  「もう一回シて、ホテルのアフタヌーンティーとろう?」  文句たらたらの綾乃をひっくり返して組み敷いた。言葉の流れは「もうおわり」という雰囲気だったけど、俺は終わるつもりがない。  「その前にごはんよ」  「それも食べよ。ルームサービス」  「京料理がよかったわ」  「京都で食べるんだから京料理じゃん」  屁理屈!と綾乃が怒る。  声を上げて笑う俺に最後は綾乃も笑ってくれた。    
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