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第1章 アルバイト
数時間かけて、ようやく伯父さんの家に着いた。私の家から伯父さんの家まで、車で3時間以上はかかる。私は車から降りると、大きく伸びをした。
「ふあぁーー、それにしても、伯父さんの家はやっぱり豪華だなぁ。庭も広いし」
「そうかな? ありがとう」
私は伯父さんの後ろについて、大きな黒い扉をくぐった。名前はわからないけど、色とりどりの花が私達を出迎えてくれた。
伯父さんが鍵を開けると、女性が優しい笑顔で玄関に立っていた。
「おかえりなさい! 美世ちゃん、大きくなったねぇ」
「伯母さん、お邪魔します!」
彼女は伯父さんの奥さんだ。年齢よりも若く見える。歳は聞いちゃいけないが。私は靴を脱いで、懐かしの部屋に入った。
食事をしながら、私達はのんびりと会話をした。
「美世ちゃん、ここは田舎だけど、ゆっくりしていってね!」
「ありがとう、伯母さん。あー、久しぶりかもしれないな、親以外と話すのは」
「そうよねー、美世ちゃんニートだし」
「ニートじゃない!!」
そう信じたい。それに、これから少しだけ働くんだ、もうニートとは呼ばせないぞ。
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