プロローグ〜生徒会長時給850円!〜

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「単刀直入に言うね。僕の高校の生徒会長をしてくれないかな?」 「はぁーん!?」 私はマヌケな声を出してしまった。生徒会長だと!? 伯父さんは何を言うんだ!! 「何言ってるんだ!? 私が生徒会長!?」 「ああ、ごめんごめん。説明不足だね。僕の高校に生徒会があるんだけど、そこの会長をやって欲しいんだ」 「いや不足しすぎだろ!!」 立ち上がって大声を出す私をよそに、伯父さんはまた話し始めた。 「まあまあ美世ちゃん落ち着いて。あーあ、美世ちゃんも昔は『伯父さーん!』って駆け寄ってきてとっても可愛かったんだよ? いや、今でも可愛いんだけどね。喋り方はずっと男の子口調だけど」 「話をそらすんじゃない! 昔の話は関係なくて! 生徒会長ってどういうことだよ!?」 私の伯父さんはとある高校の校長をしている。仕事中は真面目らしい。 伯父さんはコホンと咳をして、私を見つめた。 「実はね、この前生徒会に立候補したい人を募集したんだけど、誰も入らなかったんだ。先生達にも説得をお願いしたんだけど、生徒はみんな、頑なに嫌がったみたいで」
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