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伯父さんの家に帰り、私はスマホを耳に当てていた。
「そんなこんなで、私、ここに生徒として残ることにしたんだ」
『そっか。美世がそう決めたのなら、私達もそれで十分』
『美世の嬉しい声が聞けてよかった。そっちで思う存分楽しんで。あと、兄さん達にもよろしく』
お母さんとお父さんも、電話越しで笑ってくれた。最近はグループ通話というものができるから便利だ。
またしばらく、伯父さんと伯母さんにお世話になる。これからはもっと家の手伝いもしよう。
「2人にはすごく迷惑をかけた。今後は、こっちで生徒として勉強に励もうと思う」
『うん、無理しない程度に頑張ってね』
『たまにはこっちにも帰ってくるんだよ?』
いつも通り優しくて、ちょっと親バカなお母さんとお父さん。久しぶりの両親の声だけど、そこには変わらない温もりがあった。
それから3人で長電話をしていると、何やら下の階が騒がしいことに気づき、スマホを持ったままリビングへと向かった。
階段を降りてドアを開けると、何故か歌いながらうつ伏せで倒れている伯父さんと、しゃがんで彼をさすっている伯母さんがいた。
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