プロローグ〜生徒会長時給0円!〜

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プロローグ〜生徒会長時給0円!〜

4月の下旬頃。私は正式にこの学校の生徒となり、久々に学生生活を送っている。2年3組。それが私のクラスだ。 恐らく、この中の生徒達は、私よりも1つ年下だろう。しかし、こんな私とも親しくしてくれる友達もできた。一見普通そうに見えるのにめちゃくちゃ腐女子の子や、何故か男装している女子など。とりあえず、みんなキャラが濃い。 ちなみに、私は引き続き生徒会長を務めている。本当はもうやめるつもりだったが、伯父さん達に頼まれて結局やることに。まあ、本来生徒会長は1年間が任期だし、あと約半年頑張るか。 あれから生徒会の噂はほとんど消えたようで、春にもう一度募集したところ、多くの人が生徒会役員に立候補してくれた。仕事中は1人だったのに、今じゃ生徒会室に大勢集まっている。 私もバイトの契約が終了したので、今は黒マントも黒マスクもなしだ。エミリオの名は今でも健在で、闇の使者としての任務は終わった訳ではなく(以下略)。 兵藤兄弟は、新学期早々、美少女の痛チャリに2人乗りで登校し、かなりの注目を浴びていた。兵藤君の前髪は今なお長いままで、あの美しい顔を隠している。
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