プロローグ〜生徒会長時給850円!〜

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「そりゃすごいな。じゃあ旧生徒会役員にやらせたらいいんじゃないのか?」 「それが、彼らももうやりたくないと……」 とんだ学校だ。そんなに生徒会に入りたくない理由があるのか。 「そこまでして何で入りたがらないんだ?」 「僕にもよくわからないんだ。あ、それでね、とりあえず今は先生達でどうにか生徒会の仕事をしてるんだけど、やっぱり仕事量が多くて……そこで! 代わりに美世ちゃんに頼もうと思って!」 この人は何故ニコニコ顔で私を見るんだ。だが、伯父さんはどうやら真面目に言っているらしい。 「……どうして私に? 部外者だぞ?」 「美世ちゃん、高校も辞めちゃったし、今暇してるでしょ?」 「うっ、ま、まあ確かに暇してるけど……」 そうなのだ。私は少し前に高校を中退した。理由は単純。面倒だったからだ。とは言え、生徒会長代理……色々とツッコミどころ満載だし、何よりも面倒そうじゃないか! 「もちろん、ただでやれとは言わないよ。ちゃんとお金も出す」 「お金!?」 そのワードに私は反応した。お金が出るってことは…… 「つまり、アルバイトってことか?」
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