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「そりゃすごいな。じゃあ旧生徒会役員にやらせたらいいんじゃないのか?」
「それが、彼らももうやりたくないと……」
とんだ学校だ。そんなに生徒会に入りたくない理由があるのか。
「そこまでして何で入りたがらないんだ?」
「僕にもよくわからないんだ。あ、それでね、とりあえず今は先生達でどうにか生徒会の仕事をしてるんだけど、やっぱり仕事量が多くて……そこで! 代わりに美世ちゃんに頼もうと思って!」
この人は何故ニコニコ顔で私を見るんだ。だが、伯父さんはどうやら真面目に言っているらしい。
「……どうして私に? 部外者だぞ?」
「美世ちゃん、高校も辞めちゃったし、今暇してるでしょ?」
「うっ、ま、まあ確かに暇してるけど……」
そうなのだ。私は少し前に高校を中退した。理由は単純。面倒だったからだ。とは言え、生徒会長代理……色々とツッコミどころ満載だし、何よりも面倒そうじゃないか!
「もちろん、ただでやれとは言わないよ。ちゃんとお金も出す」
「お金!?」
そのワードに私は反応した。お金が出るってことは……
「つまり、アルバイトってことか?」
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