第二章 奮戦

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「攻撃が通っていないのか!?」 「はい、敵艦は無傷の模様」  重なるように「護衛艦Gー32、轟沈」と損害報告がされる。  そのような中、神田大佐と観測員のやり取りを聞き、ジョンソン艦長は言った。 「新型のバリアだ………」 「え?」  ジョンソン艦長は説明を加える。 「恐らく、敵国は、一年前から半年間行われた遭遇戦の結果から、実弾に対応できるバリアを開発したのだろう。従来の戦闘方法では、恐らく歯が立たない」 「じゃぁ、どうすれば」 「逃げるしかないのでは?」  神田大佐はそれを聞いて、「残存艦艇は?」とCIC要員に報告を求めた。 「本艦含め、護衛艦が5隻ほどです。あとは、先ほどの攻撃で轟沈しました」 「……潮時ですね」とジョンソン艦長。 「そうだな」  神田大佐は、息を深く吐いた後に言った。
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