第二章 奮戦

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3  ――西暦2193年1月4日未明。  海王星基地の最深部に位置する、中央作戦会議室。  基地司令官、艦隊司令長官、警備艦隊司令長が集まった、緊急会議が開かれるところだ。  議題は、海王星に出現した敵艦隊への対応。 「皆さん、忙しい中お集まりいただき、誠に感謝します」  海王星基地司令コリンズ大佐が、挨拶を述べる。 「そんな挨拶は良いから。早く本題に進みたまえ。我々には時間が無いんだ」  と、コリンズ大佐よりも歳のいった、警備艦隊司令神田大佐が言った。 「そうだとも。コリンズ君」  第五艦隊司令、アレックス大将も同様に言う。 「失礼致しました。早速、本題に行きます」  コリンズ大佐は、丁寧にそう言って、壁のプロジェクターを起動させた。壁に、「地球連邦宇宙軍」のロゴが一瞬映った後、海王星の戦況図が投影された。 「今回の会議は、この海王星に出現したアルガミ艦隊への対応です。それでは、神田大佐。報告をお願いします」 「わかりました」
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