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シャルル少尉は、今日の献立を思い浮かべた。確か、今日はカレーライスであったはずだ。モッチリした白米と、スパイスの効いたルー、そしてゴロゴロした野菜と肉……。この3種が混合され、絶妙にマッチした味……。
シャルル少尉は、自然とよだれが湧いてきた。昼飯に向け、彼は気合いを入れて観測業務を続けた。
そして、観測機器に目を落とすと、妙なものが写っているのに気がついた。
「……なんだこれ…………?」
シャルル少尉は、訝しそうに呟いた。
「どうした?」
「いや。何か、変なものが写っていて……。ちょっと、画像渡します」
シャルル少尉は、コピーデータを佐和田少佐の情報端末に送った。
佐和田少佐は、そのデータを、しっかりと確かめる。
「……これは…………!」
佐和田少佐は目を疑った。
海王星に写っている黒い影。三角形の形を基調とし、全長は300メートルほどある航宙艦。
「アルガミ艦隊じゃないか!?」
シャルル少尉は、衝撃で一瞬目がかすんだ。
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