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アキラは夏奈にたくさんのことを紹介してくれた。放課後でほとんどの生徒は帰宅していたのであろうか、多くの教室に入ることができた。
「まあ授業やってても勝手に入っていいんだけどねー」
アキラはそう言って笑った。
「えーでもみんなびっくりしちゃうよ〜」
「大丈夫大丈夫!だってここは特別な学校だから、しょっちゅう転校生が来るし、いちいちびっくりしないよ」
アキラは伸びをして、
「さ、帰ろっか!」
と言った。
「そう言えば私、家までの道わかんないや」
「あー、言い忘れてた!夏奈は今日からここの寮生活だよ!」
夏奈、というのも、さっき「夏奈って呼んでもいい?」とアキラに言われたのである。夏奈は仲良くなれたかなと嬉しく思った。
「ここ寮もあるの!?」
「そう!ここは全寮制なの。食堂もあるしお風呂もあるし……生活には困らないと思うよ。あと、寮は2人で1つの部屋を使うんだけど、夏奈は私と一緒ね!私が入園した頃は頼りになる先輩と一緒だったんだけど、先輩この前卒業したから、ここ最近1人で寂しかったんだよなー また今日から2人だし楽しみだなー!」
アキラは夏奈の方に振り返り、
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