第1章 サクラ学園

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夏奈は基本よそでは緊張してなかなか眠れないのだが、その日は疲れていて、珍しく早く寝ることができた。そして翌日、夏奈は転校生として4組に入った。担任の先生に紹介され、自分でも簡単に自己紹介をした。 「暁夏奈です。趣味は香水を集めることです。よろしくお願いします!」 生徒は拍手をしてくれた。夏奈の席は窓側の前から2番目であった。夏奈は (友達とか上手くできるかな……それに趣味が香水集めって変じゃないかな……) と心配したが、教室に遅れてある少年が入って来た。 「遅れてすみません!!部屋の電球が切れて直してたので……」 「またお前か!何回目だよ!」 先生にそう言われ、生徒達は 「社長!また遅刻ですかー?」 「お前この前は靴下左右で違うの履いて来たからって履き直して遅刻してたじゃねーかよ!」「てか電気は放課後直せよ!」 と次々に攻撃した。社長と呼ばれる少年は、 「うるせーよ!!」 と反撃した。決していじめているという訳ではなかった。生徒達は爆笑した。夏奈も笑った。
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