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だが、なりたいと思って小説が書けるほど、文章の世界は強く彼を拒絶した。
魅力的なキャラ、読者を魅了するモノ、完璧な構成。数々の、物語を紡ぐために必要な技術。それらを文章で表現しなくてはならない。それが簡単なことではないと、甘く無いと強烈に否定された。
彼は絶望した。
好きなだけでは目標など掴めない。
そう痛感した。
スタートラインすら立てない現実に打ちひしがた。
何度も書いては消し、考え、そしてまた書き、また消して。
そう繰り返していくうちに。
彼は、自身に才能が無いと気付いてしまった。
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