孤独と秘め事

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喫茶店を出ると、空はすっかり暗くなっていた。 「もうそろそろ、帰る?」 少し寂しそうな顔で先輩が言うから、 「俺はまだまだ遊べますよ」 と答えていた。 先輩はぱっと顔を輝かせる。 「それじゃあ、次はどこへ行こうか、みちる」 「そうですね――」 煌めきを増す夜の街に、俺と先輩は踊るように足を踏み出した。
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