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更に数日後。
「未確認飛行物体が上空よりやってきました」
隊長、副隊長、そして隊員達が作戦室に集合した。
「円盤が着陸しました」
「ようし、数名の者達は戦闘機で現地に向かえ」
基地から戦闘機が数機、出立した。
現場に到達するまでの間に、円盤から何かが出現してきた。
怪獣である。それも数多くの。
「くそっ。これでは基地まで運べないではないか」
副隊長がくやしがる一方で隊長は落ち着いて考えていた。
「いや、現地はそろそろ夕方だ。だからこの際、基地も現場上空に移動させよう」
「おお、そうですね」
隊長は基地を移動させる命令を下した。
現場では多くいる怪獣ヘの戦闘機数機による攻撃を行なっていた。しかし、手応えはほとんどなかった。
その時、1人のヒーローの巨人が姿を現わした。そして、怪獣をやっつけ始めた。
「おお、あいつ、出てきてくれたか。だけどできたらもう1人来てくれればいいんだけど」
「そのために基地を移動させたんだろうが」
「おお、そうだったんですね、隊長」
この会話のあとしばらくして、もう1人巨人が現地に到達した。そして加勢していった。
現場にいた隊員の1人がつぶやいた。
「何か基地の方から飛んできたような」
そして2人のヒーローは、怪獣を次々と倒していった。
しかしその一方で、円盤からも次々と怪獣が出現していった。
やがて太陽が地平線に完全に隠れようとしている。
そしてヒーロー達の姿が消えていった。
「ああ、だめか。夕焼けヒーロー、日没にはかなわなかったか」
「くそっ、まだ怪獣がたくさん残っているというに」
その時、隊員の1人がやけ気味で放った銃の弾が怪獣に当たる。その怪獣はおびえている様子であった。
「あ、もしや、ようしおれも」
地上にいた数名の隊員達が自らの銃で怪獣達に攻撃していった。怪獣が数体倒れた。
「おいどうなってるんだ。ずいぶん弱いじゃないか」
その様子を見ていた隊長が命ずる。
「よくわからんが、一斉攻撃しろ」
地上にいる隊員達のみならず戦闘機も攻撃を開始した。怪獣は次々と倒され、そして完全にいなくなった。
「ようし、全員帰還せよ」
隊長が命令した。地上にいる隊員達も来た時と同じ戦闘機に乗っていった。
「あれ、君、来てたの?」
「いやずっといましたよ」
「あれ、そうだったかな」
こういった会話もあった中、隊員達は帰還していった。
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