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「おい、アホがアホ呼ばわりするアホ合戦はやめろ。時間の無駄使いだ」
「誰が? アホだと~。減らず口が言えないようにしてやる」
変態部長はハンマーを振り上げた。
「いいのかい? 俺様がいれば、ビール・ゲップやエロイ・マスクたちよりもおまえたちを世界一の金持ちにできるのに」
「世界一の金持ちになれる?」
変態部長を振り上げたハンマーを足下に降ろした。
「あ痛っ!」
部長は自分の足をハンマーで打ったのだ。
「イタタタ」
「ドジな奴め。まあ、自業自得ということだ」
痛めた足を擦る部長を眼にして、変態AI、いや超超超変態AIはざまあみろという顔で喋ってきた。
「本当にビール・ゲップや、エロイ・マスクよりも金持ちになれるのか?」
部長が痛みをこらえながら、早着替えのマジシャンのようにはかま姿に変身して訊いてきた。
「なんだ、その恰好は?」
「これか? 見てわかるだろう。こんどーむいさむだ。エロイ・マスクに勝てるのは、こんどーむいさむだ」
また部長が意味不明な話をしてきた。
「いや部長、それって近藤勇では?」
研究員が口を挟んできた。
「え? あ、そうだ。そうとも言う」
部長は慌てて釈明した。
「ダメだこりゃ。付き合っていられん」
AIが呆れ顔で言ってきた。
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