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部長に詳しく話を聞いてみると、俺が部長に恋愛相談をしたその日、瀬尾が営業部内で同僚と恋愛に関する話をしていたという。
聞き耳を立てた女性社員が見たのは、なんと瀬尾が同僚に”好き”という言葉を言いながら顔を赤らめているのを姿だったと言う。
「……そんなっ」
「で、でもあくまで噂だからっ！もしかしたら人じゃなくて動物とか、食べ物とか…っそういう話だったんじゃ無いかしら！？」
気落ちして今にも泣きそうな俺に慌てた様子で励まそうとしてくれるが俺の耳にはもう何も入ってこなかった。
「…っ部長、すみません俺、頭冷やしてきます」
「ちょ‥相沢ちゃん‥‥っ！」
部長が制止する声も無視し、俺は瀬尾と出会うことも他の人と出会うことを避ける為、涙をこらえながら休憩室へと走った。
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