一話【可愛いひと】

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ちょうどいい席を見つけ、オムライスを食べていると、急に食堂内がざわざわとしだした。 (あ……) その原因が分かっている俺は、気にせずただオムライスだけを黙々と食べる。 『あれ?瀬尾さん今からお昼ですかぁ?』 『えぇ!瀬尾さん、ここ座って下さいよぉ』 それほど近くもないのに女性社員の聞きたくもない猫なで声が聞こえてくる。 『すみません、もう座るところを決めてるので大丈夫です。』 しかし、その後すぐに瀬尾の声が聞こえてきた。
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