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休憩室へと一心不乱に向かい、そこに辿り着いた時俺は崩れ落ちるように座り込んだ。
そして何年も重い恋心を抱え、諦めなければと必死に藻掻いていた俺は、今までのように我慢ができずダムが崩壊するかのように涙を流した。
「…っう、ぐ…ふぅ」
留まることを知らないそれは頬を伝い両手を濡らしていく。遂には床にぽたぽたと流れ落ち止めることは出来なくなっていた。
だから俺は気づくのが遅れた。
「…相沢‥!!」
「……せお」
目の前には好きで好きで堪らない同僚が居た。
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