441人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほら会長。サインしてくださいよ、ヒロたちも私もこの人と一緒の空間に居たくないので」
「……チッ。おい小牧、二度とこんな騒ぎ起こすんじゃねえぞ。何度も言うがテメェはさっさと親衛隊辞めろ」
小言めっちゃ言われる。
けど俺、無視するってさっき結論出したので。
「サインありがとうございました!ではさようなら」
あははー。視線が痛いし早々に退散だ。
態度が流石に悪すぎたのか生徒会達の顔にお怒りマークが現れ始めた。説教なんか聞きすぎてて耳おかしくなるから帰ります。
「…………わ、あれ。龍成?」
「え、七宮っ?!」
帰ろうとドアに手をかけた瞬間向こうからも扉が開いて、そこには見慣れたイケメンが。
俺の出会いって扉から始まる確率高いね。
「なんで生徒会室に」
「コイツらにちょっと野暮用。龍成は?何が好きでこんなとこ来たのさ」
「……あー、反省文出しに」
「…ああ。なるほど?大変だね、ド偏見生徒会の相手すんのは」
「──あ゛?」
そうか、生徒会と風紀って仲悪いんだったなそういえば。
じゃあ七宮と鉢合わせるのってもしかして俺も災難?しかもなんか七宮キレてない?ちょっと早口な気が。
え、大丈夫じゃないかも。
「おいコラ副風紀委員長サン、黙って聞いてりゃ俺らの悪口言い過ぎじゃない?」
「わあ〜、これはこれは本宮会計。…でもアンタらが悪いんだよ?なんでもかんでも勝手に決めつけて」
「私たちがいつそんなことをしましたか?制裁の件でしたら、そこに居る本人より事実確認は取れていますが」
「「そーだそーだっ!」」
「……はー。ほんっとにさ、君らみたいなのが学園のトップだと思うと吐き気がするよ」
………………七宮サン???
完全にイッちゃってるよね。
普段の温厚さどこ行ったよ。
「……あのー…七宮?落ち着けって、」
「龍成も。反論ぐらいしろよ。龍成だけが悪者って業を背負ってんの、お前が良くても俺がやなんだよ」
「っ、」
「それと、「今日も来たぞ〜〜〜!!!!」……るっさいな、…ああ。毬藻転校生じゃん」
最悪なタイミングで春野くん登場。
───お前はトラブルメーカーなのか?????
最初のコメントを投稿しよう!