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その後の定期検診。
私は、興奮ぎみの医者からがんの進行が急激にゆっくりになっていることを言われた。
それによって延びた余命は、1年。
あの悪魔が言っていた時間と同じだ。
「本当、だったんだ……」
私は少し浮き足だって帰路につく。
今日は、少しだけ高いお店のご飯を買って帰った。
「母さん、今日は何か嬉しそうだね。
何かあったの?」
夕飯のとき、娘がそう聞いてくる。
「うふふ、内緒よ」
「えー」
そんな会話をした。
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