〜死体〜
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〜死体〜
目が覚めたら、俺は死体になっていた。 まったくおかしな表現なのは自覚しているが体には 無数の穴があき、ずっと水風呂の中にいるみたいに 自分に体温がない。まぶたは開くが四肢は動かない。音は聞こえるが口は開かない。そうだ。俺は地面を 打ちつけるこの雨音と何やら地面を掘る音とで目が 覚めたのだ。
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