一章

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「──だから、一緒に音楽つくらないかって。」 「華山さんに言われたの?お前が?」 目をしばたたかせる大和。 そりゃそうだ。 音楽なんて言葉、僕の口から1度も出したことがない。 ──音楽。 その言葉が、僕は嫌いだった。 聞くと、嫌でも昔を思い出すから。 厳しかったけど、愛されていた日々を、思い出すから──。
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