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その時、突然、その白い塊は全体を振動させるように揺れ始めた。
何が起こってるのか、私には訳がわからなかった。
だが今、私が指に受けた衝撃は、まるで電線に触れた時のような衝撃だった。
この白い塊には電流が流れているのか?
すると白い塊は振動しながら少しずつさらに動きを増し、と同時に、熱でも発しているかのように怪し気な煙を微かに発し始めた。
何が起こってる?!
私は呆然として、白い塊をただ凝視するしか術がなかった。
すると白い塊には、徐々にその表層に焦げ目のようなものが発生し始め、何かが焼き爛れる臭いが強烈にこちらに迫ってきた。
白い塊はさらに振動しながら煙を上げ、そして何かが焼ける匂いを発しながら不気味に動き続けた。
爆発でもするのか?!
そう思って私は、つねさんと共に白い塊から少し距離を取った。
これは何なのか?!
白い塊は、さらに激しく不気味に律動を繰り返し、煙を上げ、その真白き表層に焦げ目がさらに生まれ続けた。
明らかに焼け爛れている痕だ。
私は爆発の危険を真摯に感じて、つねさんと共にさらに距離を取りつつも、その塊を睨みつけた。
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