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 担当編集者の小山さんには、別室で待って貰う事に。 「うん、急いだら余裕! 間に合う、大丈夫・・・」  と、焦りを抑えつつも、先生は下描きを始める。 「切り貼りしますか?」  と私が聞くも、 「大丈夫。 そこまで追い詰められて無い。 人物描写も少ないページだし、背景も簡略化すれば、大丈夫。」  と、物凄いスピードで人物のペン入れを仕上げる。  その後に、私の背景が入るわけだけど。  自分でも最高記録くらいなペースで。  先生から、 「うん、これで大丈夫。 高梨さん、物凄いスピードだね・・・」  と、OKを貰う。  永野さんのスクリーントーン貼りも、簡略化されてはいるけど、物凄いスピードだった。  そして仕上がった原稿の17ページは、他のページに比べて多少密度が低い仕上がりになってはいたけれど、こんな数十分で仕上げたとは思えない完成度に仕上がっていた。  何だかんだ、皆プロだ。  そんなバタバタを経て、完成原稿は無事に小山さんに手渡された。  パラパラと原稿を確認して、 「はい、OKです。 確かに、お預かりします」  と、通常営業的に原稿を受け取ると、出版社へと戻って行ったようだ。
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