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episode.5
もう学校は終わってるからな...。どうしよう?
−考えること5分−
「あっ!そうだ!依桜の家に行けばいいんだ!」
思いついたら行動に移すべし!ってよくお母さんが言うもん!
行動に移さないとっ!
依桜の家へ、足を動かす。
「つ、着いた...。依桜、いるかな。」
ピンポーン
インターホンを鳴らすと、すぐにドアが開いた。
「あら、雲華ちゃんじゃない!久しぶりね!」
出てきたのは、依桜のお母さん・未沙都(みさと)さん。
「お久しぶりですっ!未沙都さん!」
「名前まで覚えててくれたの!?ありがとね〜!」
「あの、依桜いますか?」
「あら、依桜に用事があったの?止めてごめんなさいね。依桜なら、さっき「スタバ行ってくる。」って言って、出かけたわ。ごめんね、雲華ちゃん。多分、依桜はいつもの駅前のスタバにいると思うわ。」
「未沙都さん、ありがとうございます!また遊びに来ますね!」
「ばいばい、雲華ちゃん。」
私は、未沙都さんに手を振ってから、いつもの駅前のスタバに足を動かした。
−駅前−
「駅前着いた...。スタバに依桜いるかな。」
スタバに入り、依桜を探す。
すると、窓側の席に見慣れた後ろ姿があった。
私はその席に向かい、
「依桜!」
と話しかけた。
予想どうり、そこにいたのは依桜だった。
すると、依桜はびっくりしたように、
「雲華!どうしたの?」
と言った。
「あのね、依桜に聞きたいことがあって!依桜、好きな人できたんだよねっ!?」
「あぁ、うん。出来たよ。他校に。」
「...他校?白石くんじゃなくて?」
「はぁ?何言ってんの。親友の彼氏、好きになるわけ無いじゃん。」
「あー、それなら良かったぁ!私、てっきり白石くんかと思ってた。」
「な訳無いじゃん。」
「じゃ、じゃあ。今日1日中溜息ついてたじゃん!」
「あぁ、それなら。他校だから、どうやってアピろうかなって思ってて。その人、凄いイケメンだし、人気者だから。」
「へぇ、そうゆうことだったんだ。てか!話してくれればよかったのに!」
「確かにそうだ!話すの忘れてたw」
「もぉ...。てか、どうやってその人と出会ったの?」
「他校の文化祭だよ。そのときに出会って。」
「文化祭!?いつ行ってたの!?」
「2日前」
「私も行きたかった!」
「言ってたら、一緒に行くのに!ん?私が言わなかったのか。」
「依桜って、たまに天然出るよね。」
「そう?」
「そう!その天然さでその人落とせっ!」
「頑張るわw」
その後、私達はスタバで約1時間、恋愛話に花を咲かせた。
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