相容れない、あなたと私

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きっと、この状況を見て  女性関係のトラブルとか 色々想像して噂しているのだろう...。 朔ちゃんは面倒くさげな表情を浮かべると ドアチェーンを外して 「取り敢えず、話だけは聞いてやるから とっとと入れ。そして用が済んだら帰れ」 と嫌々ながらドアを開けた。 私はにんまりと微笑むと 「お邪魔しまーす」と遠慮なく 玄関を上がる。 第一関門突破!! 「お前、仮にも他人の家に上がるときは 靴を揃えてから入れ。」 靴をそのままの形で上がろうとする 私に朔ちゃんのメガネが光る。 「あっ、はぁい」 私は心の中では口うるさいなと思いながらも 立場が弱い今、黙って靴を揃えた。 「すごーい、ひろーい。」 そして 20畳以上あるであろうリビングルームは モデルルーム並みのきっちりと整頓されていた。
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