相容れない、あなたと私

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私は仕事が休憩時間に入ると ひとり給湯室へと向かった。 給湯室にある冷蔵庫に実家に帰省したときに お土産として職場の皆に買ってきた 生チョコレートのお菓子を冷やしていたのだ。 そして給湯室のドアの前に差し掛かったところ、中から話し声が聞こえてきたのだ。 誰か先客かな...? そう思って少し空いたドアに手を触れたとき 中からセクハラ上司の声が聞こえたのだ。 私はウゲっと顔を歪めて 給湯室を去ろうとしたのだけれど 中から聞き捨てならない言葉が 聞こえてきて足を止めた。 「明日香ちゃん、1度だけだからねっ? 今夜一緒に飲みに行こう?」 猫なで声のセクハラ上司の声に 私は一気に鳥肌が立った。 「すみません。何度も言ってますが二人きりはちょっと..」 そして困ったような明日香ちゃんの声。
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