第2話

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しかし、一人だけ俺の味方をしてくれる人がいた。 それが夢生子のばあちゃんだった。 ばあちゃんは小さな頃から、俺や夢生子のすることに否定することはなかった。 俺が親には恥ずかしくて見せれなかった自作の絵本をこっそりばあちゃんに読んで貰ったときも、“朔太郎には才能がある”と毎回褒めてくれたのだ。 俺が絵本作家になりたいと親に反対された時も、説得してくれたことのは夢生子のばあちゃんだった。 “子どもの人生に親が口出ししてはいけない”と...。 そのお陰で俺は絵本作家の道を進むことが出来たし、成功することが出来たのだ。 まさか、そんなばあちゃんとこんなに早くお別れすることになるとは思わなかった。 夢生子のばあちゃんが倒れて入院して お見舞いに行った時のことだった。 “もう、私は長くない....。 だけど、心残りは夢生子の事だけじゃ。 朔太郎...。  もし私が死んだら夢生子のこと宜しく頼んだよ。 朔太郎が夢生子の拠り所になっておくれ” そう言われたのだ。
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