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夢生子は俺なんかが拠り所にならなくても、
図太く生きていけそうだけど。
しかし、何かあったらばあちゃんに合わせる顔がないから、渋々、同居を承諾したのだ。
それに、絵本作家になることができたのは夢生子のおかげでもあるし...。
俺が描いた『グーコと恐ろし森の竜』の
主人公のグーコは夢生子がモデルだ。
主人公のグーコは小さな村でおじいさんとおばあさんと熊のポンキと仲良く暮らしていた。
グーコはとても活発で
怖いもの知らずの女の子だった。
毎日、熊のポンキと一緒に木登りや川で魚を採ったりして楽しく暮らしていた。
しかし、そんな生活も夢生子は物足りなくなってきてしまう。
村外れには村の人たちが、
恐れて近づかない
“恐ろし森”という森があった。
そこは暗くて不気味で、しかも恐ろしい竜が住んでいると言われていたからだ。
しかし、グーコだけは“恐ろし森”を
なぜ皆恐がっているのか分からなかった。
それどころか入りたくて堪らなかった。
森には美味しい木の実がなっているかもしれないし、竜だってお友達になれるかもしれないと思ったからだ。
ある時、グーコは嫌がる熊のポンキを引き連れて一緒に“恐ろし森”の探索に入った。
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