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「そんなこと言っていいの?
僕の誘いを断ったらうちの会社居づらくなっちゃうよ?」
なんて嫌な野郎だ...
私ならはっきりと宣戦布告しているところだが
気の弱い明日香ちゃんはセクハラ上司の問いに
答えられないでいる。
すると、
「いいじゃない。独身同士なんだし。」
いやらしい声が聞こえてきた。
無理無理無理無理!!
いくら独身だからってお前は絶対無理。
「ちょ、ちょっと部長やめてください。」
そして明日香ちゃんの嫌がる声も聞こえてきて
居ても立っても居られなくなった私は
バンっと給湯室のドアを勢い良く開けた。
私の目に飛び込んできたのは嫌がる明日香ちゃんと
その明日香ちゃんに抱き着くセクハラ上司の姿だった。
その瞬間、私の脳の血管がプツンと切れた。
「表に出ろやあぁぁ、このセクハラ親父がぁぁ!!!!」
生まれてこの方、口に出したことのない暴言(多分)が口から飛び出し、
気づいた時には私は上司のネクタイを掴んでいて給湯室から思い切り引きずり出していた。
そして「何をするんだ!」と戸惑うセクハラ上司の急所を思い切り蹴り上げてやったのだ。
そこからがまた大変だった。
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