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『あの、安心して下さいね。』
切原がこちらの思考を見透かしたように言った。
『本物の浮気相手を見つけ出そうなんて思ってないですから。』
「えっ!?」
『写真に顔が映ってないんだから、“似ている人”でいいんですよ。
ちゃんとこちらで準備します。浮気相手と、第三者の証人を。』
思考が付いていかず、目をパチパチさせながら切原を見つめることしか出来なかった。
『中村さん、いいですか。
今から説明することをよく聞いて下さい。』
そう言って切原は真剣な顔で話し始めた。
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