溢れる想い出

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カレーを食べ終え、片付けをしていた時、 携帯のバイブが鳴った。 急いで手を拭き、携帯を開く。 見ると妻からメールが届いていた。 『わかった。明日家に行きます。今後のこと、話しましょう。』 家に帰る、ではなく、“行く”という言い方が、もう自分(恵子)はこの家の人ではない、と言っているようで悲しかった。 妻の言う“今後のこと”とは離婚という意味なのだろう。 俺の思っていた、これからの2人の未来についてという意味との温度差を感じていた。 いや、大丈夫、 明日ちゃんと話せば、説明すれば、 2人の未来はまだある。 きっと大丈夫。 そう自分に言い聞かせながらメールの返信を送った。 『ありがとう。 じゃあ明日。出来るだけ早めに帰るから。』
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