溢れる想い出

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『中村、お前何かあった?』 翌日、仕事中に同僚の林が声を掛けてきた。 『昨日から様子おかしいぞ。 よかったら今日飲みにでもいくか?』 「何もないよ、でもありがとう。 今日は用事あるから、また今度付き合ってよ。」 俺を心配して話を聞こうとしてくれたことは嬉しかった。でも、林に話せる内容ではない。 それに、今夜は…。 『そっか、じゃあまた誘うな。 …無理すんなよ。』 「うん、ありがとう。」 同僚にも助けられながら、何とか仕事は定時で終えることが出来た。 急いで家へと向かう。 電車が駅へと着いた所で携帯が鳴った。 「はい、中村です…」
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