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ターゲットは、中村孝一郎。
彼と結婚をして、時期をみて離婚をする。
その時に多額の慰謝料を請求すれば、しばらくは暮らして行けるだろう、という計画だ。
ただ、孝一郎には“九州出身”と嘘をついていたので、“嘘つき屋”に依頼をして素性を隠して結婚することにした。
若くに両親を亡くし、お祖母さんと2人暮らしをしてきた事。
これは両親に結婚の挨拶をすることを避ける為の嘘だ。
勿論、孝一郎は「お祖母さんにご挨拶を」と言ってきたが、『お祖母さんは殆ど寝たきりの状態で、挨拶をするとなるときっと無理をしてしまうから』という理由で断った。
そんなお祖母さんは、今は従兄弟が面倒をみている…というのも、辻褄を合わせる為の嘘。
信じ込ませる為に、お祖母さんとはリモートで挨拶をした。
そうして恵子は、無事に“中村恵子”になったのだ。
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