112人が本棚に入れています
本棚に追加
そして2回目の依頼。
今度は、“孝一郎に浮気をしたと思い込ませること”。
これは勿論、浮気を切っ掛けに離婚をする為。
そして、孝一郎から慰謝料を請求する為だ。
孝一郎は部長と飲みに行くことが多く、その時を狙った。
真面目な孝一郎は、飲みに行く時は必ず恵子に連絡をくれていた。
何処のお店に行くかは分からない為、仕掛人の女性は孝一郎が会社を出る所から跡をつけて行った。
2人の近くに座り、様子を見て声を掛ける。
一緒に飲みながら、こっそりと孝一郎のグラスに睡眠薬を入れて、部長にはひたすらお酒を飲ませて酔い潰れさせる。
2人の意識がなくなったら、切原の出番だ。
まず部長を自宅へと送り届ける。
そう、部長を抱えて行ったのは孝一郎ではなく、切原だった。
次は孝一郎をホテルまで運ぶ。
そして服を脱がせ、ベッドに寝かせる。
後は孝一郎の服を着て、ホテルの前で女性と抱き合っている写真を撮る。
これで“浮気”の証拠が完成した。
最初のコメントを投稿しよう!