ある晴れた日に

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「はじめまして、えっと、えいさんが歩道で転けちゃった所を偶然通りかかりまして、声をかけたところ...なんというか」 「そうそう!助けてくれたんだよちょー良い奴なの!」 「転けたって...え、大丈夫なの!?」 「あ、へーきへーき!ちょっとバナナの皮踏んづけて滑って転けただけ」 そんなバナナの皮なんてそこら辺に落ちてるものなのか...? などと一瞬、ナントカカートみたいだなと思いつつえいちゃんを心配する。 「まぁ、とりあえず入ろっ!いーよね?この子一緒でも」 と指差す先には鶏貴族の看板が。 「うん、ぜんぜんいいけど」 いらっしゃいませー 何名様ですかー? 「あ、3名でーす。灰皿1つ~」 店内はそこそこ賑やかだ。 運良く待たずに入れた。 イケメンを1人目の前にわたしとえいちゃんが並んで向かいに座る。 「あ、はじめまして、僕は深月(みつき)って言います」 年齢は...と喋ろうとするところにえいちゃんがさえぎる。 「19才だって!!!やばくない?とりあえずレモンチューハイにしよ。みつき君と伽羅はグレフルでいいよね?」 いやおもいっきり未成年。 「私はそれだけど深月君は違うの飲みたいでしょ」 「あ、いや僕もそれでへーきです」
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