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カノカの目に情熱の炎🔥が浮かぶ。普段温厚で優しい彼女だか、こうなった時の当主カノカに逆らえる者はいない。
「本物のサンタクロースさんがいなくなったの〜!世界中の子供たちにクリスマスプレゼントが届かないのよ〜!そんな悲しい事他にある〜!みんな手分けしてなんとかしよう!カノカグループの総力をあげて!」
「なぁ〜んだ、そんな事でいいの?見て見てぇ、この間作ったの〜!」と事もなげに応答するsarasara♪嬢
映像が切り替わり、とある金色のお寺が映し出される。正面の池の水が、真ん中から直線的に抜けて行く。どうやら池の底は鉄製の構造物のようだ。カメラが切り替わる。ドローンが円形に整列して、格納されている。がもっと驚くのは、地下の円柱の中心には、汎用人型決戦兵器に似たものも格納されている。いろんなコンプライアンスにひっかかりそうだ。
クリスマス商会の面々も息を呑む。
「一万機はあるわよ。いくらでも配達するわよ〜!子供たちのデータを送ってガブちゃん!」
伝説の情報屋"大天使ガブリエル"通称ガブちゃんのアップから俯瞰した映像にかわる。数千のモニターとそれを監視するスタッフも数千人。
まるでスパイ映画の司令部そのもの。
「ぜんぜん構わないけれど、世界中には現在30億人近い対象がいるんだよ。一万機なら一機50人配っても50万人が限界でしょ。どうにかなるの?ぷー。」
ぷー姉の居場所はコロって変わって、真っ白な道場、多くの武道家が稽古に励んでいる。袴姿のぷーの右側に赤い忍者服の集団、左側に緑色の忍者服の集団が片膝をついて頭を下げて待機している。
「どうよ!クリスマス仕様の忍者服〜!可愛いでしょ。うちの子らは二千人だけど一騎当千。今から配れば間に合うと思うよ〜!」
「そやなそやな、二千人いたら30億人なんてあっちゅうまやで!はああああ!そんなわけあるかいな〜!」
かめツリー🌲のノリツッコミが炸裂する。
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