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「そうよ。そのとおりよ。ぷー。あんたの後ろの忍者たちって、さっきの温水プールの水球ラグビーのイケメンたちじゃあないの?」
さすがにカノカも心配になる。
「失礼ね。カノカ。あたしの人脈知らない訳じゃないでしょ。あたしの『魅力』ステータスが極振りして全人類にモテモテなのよ〜!」
「ちょっと待った〜!それ、どこかで聞いたセリフ〜!エブリスタのファンタジーカテゴリー上位、いやむしろ一位の作品で読んだ〜!」
と、ガブリエルことガブちゃんが叫ぶ。
「静かにせんか〜!話が進ま〜ん!」と、突然隣の部屋からひろ叔父が、寝言で叫び返した。
「とにかく忍者は忍者なの!心配なら、みな順番に得意技を見せるから!一番、前へ」
「ははっ!俺は忍者王になる男だ。ゴムゴムゴムゴムの〜術〜!」
するとその忍者の手足がゴムのように伸びては縮み伸びては縮む。まるで連写銃のようだった。これならたくさんプレゼントが配れるわ。
「次ぃ!」
「オラ、ご風。かめかめ〜破〜!」
するとその忍者の両手から"気"を溜めた光の球が出て、コンクリートの壁を破壊した。
「こらこら、待て待て〜!それはなんかのまったくのパクリではないのか〜!文字が違えばいいってもんじゃないぞー!」
「次ぃ!」
「ボク、ほら右衛門。どこでも扉〜!」
それを見ていたカノカはいろんな意味で驚いて、あわてて割って入った。
「わかったわかった!もういいわ。たしかに一騎当千だわ。そんな主役級の忍者ばかり二千人という事ね。これ以上やったら、ありとあらゆるところからお叱りを受けかねないわ。なんとかプレゼントは届けられそうね。だけどあと12時間でプレゼントを梱包したり、仕分けしたり出来るかしら?」
ぷーは平然した顔で答える。
「出でよ!カベンジャーズ!」
「なに〜!今度は某マーベルまで出して来るつもりなの〜!」
「あとさ、小原ききょうの三千子とか、手が大きいからいいと思うの。内藤理恵のマネキンの手も借りたいね。」
カノカは気がついた!
「節操のないセリフはぷー、あなたのせいじゃない。おバカなひろ著者のせいよ〜!」
「無許可出演者さん、ごめんなさ〜い!」と、またひろ叔父の寝言が隣の部屋から聞こえた。
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