Ex episode 明日の天気は晴れ

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「オフショット???」 何なの、オフショットって。撮影外で何か撮られていたってこと? 「灯海堂広告の須川さんってプロ並みの腕前だって言ってただろ?俺と果菜のシーンはユウキが撮っていたけど、須川さんは休憩中や撮影の裏側をずっと撮っていたんだ。その時の俺たちの素の笑顔とか緊張で固まった果菜とかーーまあいろいろだ」 嘘でしょうーーーー 「ななななーーなんで気が付かなかったんだろう~。それ、確認できるよね。公開前に見せてくれるよね?勝手に決めないよね?」 だから私はプロのモデルじゃないんだからー。 きっと間抜けな顔してるのがほとんだって。 そんなの公開して”タカトの嫁”だなんてムリムリムリー。 貴くんの恥になる! 「まあまあ、こっちはプロなんだから、任せろって。公開前に確認できるようにはするから」 ううっ。 貴くんが決めたことに反対する気はないし、できることなら私も今日助けてくれた方々にお礼を言いたい。けど、それが私の映像公開だとは。 「果菜は芸能人じゃないけど、注目が集まりすぎてしまったんだ。もちろんわざとじゃないし、どうしようもないこともあったからそれ自体は仕方ない。 だから、一度それなりにオープンにしてこそこそ付け回されないように守っていこうと思う。隠したら暴きたくなるのが人情だろ」 「ーーうん、そうなのね。わかった。それがLARGOの、貴くんの、私のためになるんだったらいい。全部お任せします」 私は納得して全て任せることに決めた。 どうせもう運命共同体。 私のことは私よりも考えてくれているこの旦那様に私の人生含めて全部任せるしかないってわかっている。 覚悟はとうに決まってる。 「ね、貴くん。そっちの脚も食べてイイ?写真出してもいいから」 大皿に残ったカニの中で一番大きな脚を指差した。 ぷっと吹き出して大きなカニの脚を手に取ると、パキッときれいに身を取り出して私の口の前に差し出した。 「はい、契約料な」 「受け取りました」 パクっとくわえ、ゆっくりと味わって食べた。 どんなことがあっても私は彼について行く。 EX episode  明日の天気は晴れ         終
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