神様の手違いで第二の人生が異世界

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そうして2人は綺麗な湧き水の水場に着いた。璃久は先にテーブルセットを用意して、竃を作り火を熾す。大と中の鍋を出して水を入れ野菜類を中の鍋に入れる大の鍋に少しだけ魔法で水を湯に変えて時間調整をするスープの野菜類がきちんと煮える迄煮込み作っておいたダシ粉を入れた。 そしてたっぷり根菜と野菜のスープが柔らかく煮込んでいる間に創造魔法でゆで卵とガジャ芋(馬鈴薯)蒸しを使ってマヨネーズ、スパンの実(レモン)、胡椒と隠し味に醤油でガジャ芋サラダを作った。 そろそろパスタの準備、沸騰した大の鍋に塩を入れパスタ麺を入れる。砂時計をセットしてフライパンにリーフ油とガール(大蒜)の微塵とトラカラ(唐辛子)の輪切り少しを入れ火力の弱い所にフライパンをセットして具沢山スープには味噌を溶いて味を整えたら一度収納スペースに入れるガールの香りがして来たらマルレット(トマト)ソースを入れハーブ塩とやはり隠し味に醤油を入れ味を整えるパスタ麺が茹で上がるとザルで麺を取り出しマルレットソースの中に入れ混ぜる。それをテーブルの大皿ふたつに盛り付ける。フライパンは直ぐに浄化魔法で綺麗にしてしまう。具沢山スープをスープ椀に盛、作ったガジャ芋サラダと朝の玉子焼き(オムレツ)を乗せて昼ご飯の出来上がりだ。 其所へ見慣れない人形が現れた。 シル『やっぱり…いた』 神『儂も食べてみたいんじゃ…リク君少し分けてくれるか?』 璃久『えっ!もしかして…神様?』 シル『来ちゃったみたいだね、リク、スープもう一つ良い?取り皿とホークもだね(苦笑)』 璃久『解りました…』 そうして璃久は神様のスープを用意してマルレットソースのパスタを自分の皿から神様に半分を分けた。そしてパンとジャムも出す 璃久『足りなかったらパンもどうぞ(苦笑)』 シル『リクの分が半分無くなっちゃった…先に姿を見せていたら、リクは作ってくれたのに…もう…』 神『悪いの…悩んでいたんじゃ…リク君済まんな』 璃久『構いませんよ。さあ食べましょう。いただきます』 シル『いっただきます…やっぱり美味しい!ガジャ芋をサラダにしたの?…これも美味しい!具沢山味噌スープも美味しいよ!リク』 神『ほんに全部美味しいのぉ~リク君、シルが羨ましくてな、来てしまったのじゃ…う…ま…い!来て良かった(笑)』 璃久『喜んで頂けて良かったです!今度は作る前に来た事、教えて下さいな(苦笑)』 神『ここならシルの結界の中じゃからなぁ…また来ても良いのか?リク君』 シル『早めに教えて下さい…それと昼休憩の時だけですよ』 璃久『そうですね…そうして下さい(苦笑)』 神『たま~に、来させて貰う。ありがとうリク君。ご馳走さまですじゃ』 そう言うと神様は食べるだけ食べて消えた。 シル『ごめん…リク。言えば良かったなぁ~』 璃久『さっきシルが、変な反応した時に気がついたの?』 シル『う~ん…微妙な気配をね、まさかと思っていた、ホントにごめん』 璃久『そんなに気にしなくても良いよ、今日は品数多くて良かったねぇ(笑)』 シル『しかし…綺麗に食べるだけ食べて消えたなぁ~…僕達の分は残しているみたいだけどねぇ…まぁ~気持ちはわかるなぁ~リクの料理、美味しいもの(爆笑)』 璃久『僕はまた会うとは思わなかったけどね(苦笑)まぁ~喜んで貰えて良かったねぇ…頻繁には来ないで欲しいかも…』 シル『言っておくよ…お金よこせってね(笑)』 璃久『本代で良いのでは?(苦笑)』 そんな事が有りながらも璃久達は昼を楽しみ帰りも薬草等を採取しながらも遭遇した魔物を退治しながら街に戻った。 ギルドに寄り依頼を報告してから、査定場所で、採取した薬草と退治した魔物を提出してから、ギルド内で査定の結果待ちをしていた。 璃久『今の内に明日の依頼選ぶか?』 シル『今日の森にまた行くの?リク』 璃久『多分ねぇ…』 璃久は明日の依頼を東南側の薬草の種類眺めていると受付嬢のエリスから声がかかった。 エリス「リクさん、お疲れさまです…明日も東南側の依頼してくれるの?」 璃久「あっ。こんばんはエリスさん…先ずは東南側を終わらせようかと、思いまして…他に急ぐ採取依頼ありますか?」 エリス「リクさん昨日の分は終わっているんですよね…まぁ東南側の依頼まだあるから、受けてくれるのは助かりますけど…」 璃久「じゃあ…この4種類の薬草依頼を受けますね、多分同時に欲しい薬草でしょうから」 エリス「リクさん…ありがとうございます」 璃久「これから寒くなるので風邪薬は必要ですからね…きっと」 エリス「そうなんですよ…ラクレイ院長の風邪薬は人気なんですよ(微笑)安く分けてくれるので」 璃久「そうなんですね…やっぱり孤児院の院長なのですか?」 エリス「あっサガルマタでも孤児院の院長の薬草依頼受けていただたんですよね…ありがとうございます…そうなんですよ…勿論国と伯爵からの援助もあるのですが、それだけでは経営は出来ませんしね。ラクレイ院長が薬を作っているのですが…貧しい人からはお金取らないので…自転車操業のようなものですね。この街は冬になると風邪が流行して亡くなる人も居ますからね、そうなると孤児が…悪循環ですね(苦笑)あっ…すみません私ったらリクさんに愚痴を零してしまって、申し訳ありません」 璃久「何となく分かります…明日この4種類の依頼全部受けますのね」 エリス「ありがとうございますリクさん…あっ査定が終わったようですね…えっ!リクさん…途中でオオカミ系の魔物も退治して頂けたのですね、では今日の分の支払いです、カード入金にしますか?」 璃久「今日のは現金で頂いて行きます…ではまた明日夕方迄には寄りますね」 エリス「はい。気を付けて下さいね。また明日お願いしますね」 璃久達はギルドを出ると、市場に向かった。 シル『リク…やっぱり、お金取ろうよ。あの方からさ~』 璃久『シル…まだお金の事言っているの(苦笑)今日現金でお金貰ったのは買いたい物が増えたからだよ…バターを作ろうかと思ってね(笑)序でに生クリームも出来るからね、チチは酪農で管理されているから、リーブ油より安く作れるかなって思ってね。後はパスタ麺を何とか普及出来ないかな?1食分の黒パン位で買える筈だし、保存期間長いし不作の時でも困らないと思うんだよね』 シル『それなら商業ギルドに特許を申請しないとだね…リクが売り歩く訳じゃないでしょう?』 璃久『そうだね先ずは卸しからかな…味噌とか醤油、バターが有れば随分味のバラエティが広がるよね。後は出汁系をどうするかなぁ~』 璃久『そう言えば、この国ってお菓子ってあるの?シル』 シル『果実とか干した果実が一般的かな?』 璃久『でもパンが焼けるって事はオーブンがあるんだろうなぁ…?貴族階級ではお菓子とかもあるんだろうなぁ~どうでも良いけどね』 シルと話しながら歩いている璃久は、野菜類、根菜類とを買い、チチを1リットルの容器ごと買って店主が驚いていたが、明日もこの容器分買いに来るからよろしくねとご主人が目をパチパチさせているが璃久はにっこり笑って容器代込みで銀貨3枚払った。市場の小麦粉や塩、砂糖、青茶豆はライトルード商会で纏めて買う方がお得だよと教えてくれた。店の場所も近くなので直ぐに向かう事にした。 教えて貰ったライトルード商会はまだ営業していて小麦粉は10キロ、豆類は各5キロ、塩と砂糖は1キロ単位から売ってくれると言うので小麦粉(銀貨2枚)、青茶豆(銀貨1枚)、塩(銀貨1枚)、砂糖(銀貨2枚)を10キロ5キロ1キロと買い求めたトータルすると確かに安かった。璃久の相手をしてくれたのは偶々ライトルード商会の社長だったが、感じは悪くなかった。
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