神様の手違いで第二の人生が異世界

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璃久はシルに今日は造る物が沢山あるから屋台で買い物して部屋で食べようと言うと喜んでいた。 シル『あそこに屋台が出てる…屋台はやっぱり匂いだよね(笑)』 璃久『そうだね~具沢山スープがあるから串焼きの肉でも買って帰ろうか』 シル『良いね…そうしようよ(笑)』 璃久『シルは串焼き肉は好きだね』 シル『屋台では串焼き肉と玉子焼きが好きだな…でもリクの玉子焼き食べたら、リクの玉子焼きの方が美味しい!』 璃久『あれは日本ではオムレツって言うんだよ(笑)挽肉を入れたり色々と具を変えられるんだよ』 シル『オムレツって言うのか?でも美味しかった(笑)』 璃久『また作るね(笑)』 シル『うん…よろしくだよ(笑)』 そうして串焼き肉を蓋付きの入れ物に入れて貰い璃久は宿へと帰る。シルがまだご飯は後で良いと言うので、璃久は先に銭湯に行くことにした。銭湯から戻ると宿のご主人アンデルさんがニコニコしている。 アンデル「リクさん…夕食は作られるのですか?」 璃久「いいえ…先程屋台で串焼き肉を買って来たので今朝のスープとパンで夕食は済ませようとしてます」 アンデル「それは残念です…リクさんの料理作る所を見学したかったので」 璃久「すみません…今日は手抜きですね(苦笑)まぁ元々少し多めに作って1日分の食事にしているので(苦笑)」 アンデル「そうですよね…一人分だけ作るのは不経済ですよね…またリクさんが料理作る所見せて下さいね」 璃久「余りお見せするような物でもないですが…時間が合えばですかね(苦笑)ではお休みなさい…あっ朝には鍛錬を裏庭でしてからランニングして来ますので裏口開けてしまいますが、大丈夫ですか?」 ご主人「まぁ~大丈夫ですけど、一応裏口の鍵預けておきましょう…どうぞ」 璃久「申し訳ありません…きちんと管理しますので…助かります」 何を気に入られたのか璃久はご主人から裏口の鍵を預かる事になった。璃久的には開けっぱなしにしないので助かるが… 部屋に戻るとシルはベッドでゴロゴロしていた。 シル『遅かったねぇ~リク』 璃久『宿のご主人に捕まって話しをしていたんだよ(苦笑)僕の料理を作る所が見たいとね…ほらシルの分も作るから多めになるでしょう、だから1日分を纏めて作るって誤魔化していたんだ(笑)』 シル『僕がもっと人間の姿で居られるとホントは良いのだけどねぇ~』 璃久『無理しなくて良いよ、疲れちゃうでしょう、それにバレると大変なんでしょう(苦笑)』 シル『そうだねぇ~教会関係者にバレたら大変だしなぁ~僕の属性光と闇が強いからなぁ~』 璃久『それって不味いんだったよね…シル』 シル『うん…璃久には迷惑かけるけど、このままの方が助かるんだ…動物になるのは簡単なんだけど、面倒な事が増えるでしょう(苦笑)』 璃久『そうだねぇ~宿とか逆に面倒になるよね(笑)気にしなくても良いよシルは今のままで充分だからね…さてご飯にしよう。具沢山味噌スープもあるからね。串焼き肉も食べるでしょう、ガジャ芋サラダもパンとジャムもあるしね』 そう言いながらテーブルに料理を並べて行く璃久…それを見てシルはご機嫌になる。 シル『ご馳走だねぇ~』 璃久『あはは…シル食べよう。いただきます』 シル『いっただきます…ん…ん旨い…パンとガジャ芋サラダも合う…もぐもぐ…具沢山スープも美味しい…野菜沢山で栄養満点って言うんだよな(笑)』 璃久『そうだねぇ~根菜類がたっぷりで躰が温まるからね』 そうして食事が終わると璃久は先ず今日買った小麦粉でパスタ麺(乾麺)とうどん麺(細麺)も乾麺に仕上げ、チチは殺菌処理をしてバターと生クリーム、フレッシュチーズ、スキムミルクを造り、味噌と醤油を造る。後はコンソメだな…魔鳥とそれにオラニ、キャロ、キガレ、ヂーネ、ガールを粉におっ!粉になった成功だよね多分(笑)ついでに乾燥させたキリエ(ローリエ)とハナッカ(オレガノ)も半分粉末にしておこう。 シル『リク何だか色々造ったな、上手くいったのか?』 璃久『あはは…シル。また勝手に読んでる(苦笑)』 シル『だって…リクの魔力が動いていたし、何となく難しい顔したかと思うと笑顔だったり…気になるじゃないか…ごめん』 璃久『別に良いけどね…所謂仕込みの時間だからねぇ~(笑)そんなに顔に出ていたの?知らない人が見たら変人扱いだな(笑)』 シル『リクが変人扱い?そんな事ないよ!見てるの僕だけだしリクが部屋で魔力使い出したら結界張っているから大丈夫!』 璃久『あはは…シル…ありがとうね何時も守ってくれて…』 シル『そんな事しか出来ないけど…』 璃久『充分だからね…シル…明日はシチューを作るよ』 シル『何?シチューって?でも美味しいものに決まっているよね(笑)楽しみにしているよ!』 璃久『さて少し疲れたから寝ようか…シル』 シル『うん…寝ようよリク…おやすみ…』 璃久『おやすみ…シル…創造魔法を使うと疲れるな…』 そうしてあっという間に璃久とシルは眠りについた。 朝いつも通りに起きた璃久は裏口から出ると鍵をかける。毎日日課の鍛錬をするとそのままランニングに出る市場の手前で浄化魔法を使い朝の市場で買い物をして行く。昨日のチチを売るおじさんに声をかけた。 おじさん(ビル)「お兄ちゃん…あんなに昨日チチ買ったのに今日も買ってくれるのかい?」 璃久「昨日はありがとう、今日も容器ごとでお願いしますね」 ビル「兄ちゃん、料理人なのか?(笑)まぁ~約束だ、今日は中身だけで銀貨1枚と銅貨5枚だよ」 璃久「料理人じゃありませんが…えっ安くしてくれたんですね、ありがとうございます。明日も朝に来ますので用意お願いしますね」 ビル「兄ちゃん、明日も買ってくれるのかい?有難いね、儂はビルだ。兄ちゃんはなんて名前だ?」 璃久「僕はリクです、必ず前の日迄に予約しますので、よろしくお願いしますねビルさん」 ビル「前日に言ってくれると助かるなぁ~ありがとうよリク君、って呼んでもいいか?」 璃久「はい。構いません…ではまた明日もよろしくお願いしますね」 そんなやり取りをして市場から宿に帰る。元気なおじさんだったなと思いながら宿に戻ると宿のご主人アンデルさんが表のドアを開けて璃久を見つけてニコニコしている。 璃久「おはようございます…アンデルさん、今日も早いですね」 アンデル「おはようございます…リクさん、早立ちのお客さんがいるものですからね…リクさんはこれから食事を作るのですか?」 璃久「はい…厨房をお借りしますね」 アンデル「リクさん…また見ててもいいですか?」 璃久「あはは…構いませんよ、では失礼します」 そう言って璃久を厨房に入る前に浄化魔法をかけた。 手を洗い中くらいの鍋を用意してから鶏肉、ガジャ芋、キャロ、オラニをそれぞれ切り鍋にバターを人さじ入れ、それぞれの材料を炒める。其所に小麦粉を入れ焦げないようによく混ぜ水とを少し入れまた混ぜる。小麦粉がだまにならないように混ぜ其所へコンソメの粉を入れ灰汁を掬いながら材料に火が通る迄コトコト煮る。その間に材料の屑を収納してまな板と包丁等を片付けて、鍋を見ると材料が煮えている、そこへチチと生クリームを合わせた物を入れ沸騰しないように気を付け味を見るハーブ(オレガノとローリエの粉末)と塩を入れ味を整える。 そこへチチガルを摺り下ろし仕上げた。 アンデル「リクさん…その料理は何と言うのかのう?」 璃久「鳥のシチューですね…煮込み料理ですかね」 アンデル「鳥のシチュー、煮込み料理?何か解らない粉を使っていたが…何んじゃろう?チチも入れていた…でも凄くいい匂いじゃ」 璃久「アンデルさん味見しますか?(苦笑)」 アンデル「良いのですか?リクさん…お願いします」 璃久は取り皿にシチューを入れ渡す。 アンデル「ありがとうリクさん…美味しい‥コクがある、リクさん凄い」 璃久「ありがとうございます…凄くはないですがね…では今日は東南側の森にいくので失礼します」 アンデル「ああ…いつもすみませんねぇ~今日帰って来たら少し話しがしたいのですが良いですか」 璃久「話しですか?解りました…では戻ったら声をかけますね」 アンデル「よろしくお願いします…リクさん」 璃久は鍋を持ち部屋に戻った。
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