神様の手違いで第二の人生が異世界

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昼休憩の片づけが済むと依頼の採取は終わっているからいつも通りに気になる物、果実、茸等を採取しながら歩いていると前方に魔物の気配を璃久とシルが同時に気がつきお互いに顔を見て大型で牛の魔物(フブジャンク)だと気が付きたい。 シル『油断しないでね落ち着いて眉間を確実に狙ってね』 璃久『了解したよ。この肉シル好きなんでしょう(笑)さて行きますか』 璃久は最近氷属性も使えるようになっている。手の平に魔力玉を幾つか用意して矢へと形を変えて、まずは眉間を真っ直ぐ狙う…璃久の姿が魔物に見えた時にはフブジャンクは退治されていた。探知はそのままで倒したフブジャンクを収納して解体と唱える…そしてまた町に向かって歩き始める。ふと璃久は気になる物を見つける 璃久『シル。これもしかしてサトウキビかも…この辺一帯にあるね』 シル『サトウキビ?…ええっと…あっ!砂糖が作れる草だね…』 璃久『そうだよ…これ育てられないかな?砂糖が身近になるかも』 シル『まあ…それは追々とで良いと思うけどねこれだけ育っているならそうそう無くならないだろうから、もっと落ち着いてからでも良いかもね』 璃久『そうだよね…まだ何も出来ないただの冒険者だもんね(笑)したいことは、あれこれと思うけど、どうすれば良いか…悩み所だよね…ふぅ~』 シル『そうだね…人脈みたいな物も必要かもね…でももう少しこの世界に慣れないとだね』 璃久『そうだね…もう少し勉強しないと…色々とね』 そうして璃久達は町に帰りギルドに報告しに戻った。薬草と魔物の素材を提出して査定して貰う間にリーチュさんから声をかけてられる。 リーチュ「リク君…いつも採取依頼してくれてありがとうね。特に今日は助かったわ…あの依頼は孤児院からなの、依頼料が安くてね…でも、あそこの院長先生の作る薬人気なのよね(笑)傷薬とか鎮痛薬や風邪薬にどうしても南西側の薬草が良いらしくてね」 璃久「いえいえ、ソロなのと薬草に興味があるんですよ。へえ~同じ薬草なのに南西側の物が良いんですか?薬作りの勉強になりますね(苦笑)」 リーチュ「あら…リク君。薬作り好きなの?」 璃久「はい。まだまだ勉強中ですけどね…」 リーチュ「ポーションとかも作れるの?」 シル『リク。傷薬位と言えよ』 璃久「『了解』いえいえ…まだ自分用の傷薬位です(苦笑)」 リーチュ「また依頼が来たら受けてくれるかなぁ~リク君?」 璃久「はい。構いませんよ、僕で役に立つのなら…もう暫くはここにいるつもりですから(笑)」 リーチュ「暫くって、いつ頃迄いる予定なのかな?」 璃久「う~ん…特に決めてはいないのですがね」 リーチュ「そっかぁ…あっ査定終わったようね。今直ぐに処理するわね」 璃久「はい。ありがとうございます」 リーチュ「リク君…薬草採取の序でに魔物も退治してくれてありがとうね(笑)この調子ならCランクに上がるのも早いかもね…ふふふまだこの町に来て1週間位なのに、熟してくれる依頼の数が凄いわね」 璃久「わぁ~そうなんですか?嬉しいかも(笑)」 リーチュ「今日もご苦労さま、これ依頼料と魔物の素材の買取代金ね」 璃久「はい。ありがとうございます…また明日もよろしくお願いします」 リーチュ「はい。また明日もよろしくお願いしますね」 璃久が出て行くと、リーチュの傍に来た査定をするヘンリーが来た。 ヘンリー「今の子がリク-タイガ君なのかな?」 リーチュ「そうですよ。とても良い子でしょう(笑)」 ヘンリー「彼の薬草採取の仕方も魔物の解体処理も、とても丁寧で状態が良くて査定する私達もとても助かっているんだよね」 リーチュ「そうなんですね!物静かな少年ですが…あっ青年だったわ…ふふふ。とても良い子でしょう」 ヘンリー「えっ!青年?彼成人しているのか?」 リーチュ「彼は18歳ですよ…見た目が可愛いので少年っぽいですけどね(笑)」 ヘンリー「そうなのか…指導してくれた人がしっかりした人なんだろうね!彼のような人にはずっと此処にいて欲しいよね(笑)」 リーチュ「暫くはいてくれるでしょうが…何時かは他の街に移動して行くんでしょうね…寂しいけれども、仕方ない事よね…」 ヘンリー「そうだよねぇ…冒険者だもんね、仕方ない事だよね」 等と璃久の知らない所でそんな会話がされていた。 シル『リク…パスタ…もっと食べたい…違う味付けも出来るんだよね』 璃久『そうだね…何処かで厨房が借りられると良いのだけどね…まあ、また明日の昼休憩で作ろうか?今日は樽を取りに行く日だよね…先に取りに行こうか?…市場で買い物してからにしようか?』 シル『市場からにしないか?青茶豆…もっと買った方が良くないか?…味噌と醤油…多めに作ろうよ…』 璃久『あはは…もしかしてシル、興味が出て来たのか?パスタにも使えるからね、醤油なら、味噌はみそ汁が代表だけど色々と料理の下味にも使えるんだよね。それから…あっマヨネーズが作れるな…リーブ油と卵があれば出来たんだ。』 シル『ゴク…何だか分からないけど、食べてみたい物が増えるんだよね…ワクワクするよ…リク』 そんな会話をしながら市場で野菜やマルレット(トマト)を多めに買い青茶豆も買い足し、樽を注文した店に着いた。 璃久「すみません…先日樽を注文したリク-タイガですが…樽は出来上がっていますか?」 ルノー「ああ…先日の樽の兄ちゃんか?」 璃久「はい。出来上がっていますか?」 ルノー「出来てるぞ!しかしこんなに沢山の樽…どおするんだ?」 璃久「ええっと…色々とですね(笑)」 ルノー「酒でも造るのかい?」 璃久「いいえ…水物を入れたいので、酒樽と注文させて貰いました(苦笑)」 ルノー「スマンな…酒なら出来たら儂に売って貰いたいなぁと思ってなぁ~わっはは」 璃久「それは申し訳ないことです…お酒はまだ飲んだ事無くて(苦笑)」 ルノー「何だ兄ちゃんは酒は苦手なのか?まぁ~ドワーフの酒は強いし高いからなぁ~麦酒も癖が強いからなぁ~わっはは…スマンなさて樽受け取ってくれ…持って帰れるか?」 璃久「はい。マジックバックに入れますから大丈夫です」 ルノー「おお…そうかじゃあ今持って来る、待っててくれや」 璃久「お願いします」 ルノー「毎度アリ~何かあったら、直ぐに持って来てくれよ!大丈夫だけどなあっはは…また何か必要な物があったら、よろしくな」 璃久「ありがとうございます…はい。こちらこそよろしくお願いします」 シル『酒好きの店主…話し好きだったな…リクは酒は飲まないのか?』 璃久『そうだね…飲んだ事無いんだよね…僕のいた日本は20歳が成人なんだよね、こちらの世界では飲んでも良いみたいだけどね…部屋に戻ったら勉強もだけど…する事多いからなぁ~(笑)』 シル『あぁ…ごめんよ…俺が用事増やしているんだよね…リク』 璃久『気にしなくて良いよ…シル。僕の為にしている事だからね…何かおかず買って部屋でパンを夕食にしようか?』 シル『俺はそれでも充分だぞ…シルのパン美味しいからなぁ~』 璃久『じゃあそうしようか…あっ屋台で串焼き肉とスープ買おうね』 シル『リク…あそこで玉子焼き売っているぞ』 璃久『じゃあ…玉子焼きも買おう』 シル『そうしようぜ!』 そうして璃久は屋台で串焼き肉等買い求め宿に帰る。そうして屋台で買い求めた物とパンで夕食を済ませた。 璃久『銭湯に行って来るね』 シル『分かった、気をつけて行けよ』 璃久『大丈夫だよ…でも気をつけるね(笑)』 そうして璃久は銭湯に行きさっぱりとして戻って来た。シルはお腹一杯と言いながらベッドで寝ていた。璃久はまず空間の中の青茶豆の酵母を造り残りの青茶豆と創造魔法を使い味噌の仕込みをした、そこから時を2年程味噌の時間を進めてた。上澄みの醤油と味噌に分けて中樽に味噌と醤油を分けて入れた。
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