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トモキに連れて来られた先は、とてもオシャレなお店だった。
「いらっしゃいませ。」と、丁寧にご挨拶されるスタッフさん。
特に予約もしていないはずなのに、VIP席に案内された。
「うわ〜素敵〜たまたま空いてたのかなあ?」
「そうかもなあ〜」
「でも、こんな素敵なお店じゃ、オシャレな物しか頼めないなぁ〜どうしよう?」
「マコ、お腹は?空いてない?」
「うん、少しだけ。あまり食欲ないの。」
「じゃあ、軽めの物なら食べられる?」
「うん」
トモキが適当に頼んでくれた。
シャンパンで乾杯した
「乾杯〜!」「乾杯〜」
「う〜ん、美味しい〜」
「普段から呑むの?」
「毎日じゃないけど、週末には呑むことが多いかなぁ?」
「そうか…俺も…」
「ね〜ホントに、トモキ?久しぶり過ぎて分からないよ。」
「ハハ、本物だよ。長い間会ってなかったからなぁ」
「同窓会の時、来てたっけ?」
「あー行ってない。」
「だよね、私も一度だけ行ったんだけど、もう、皆んなすっかり変わってて、自慢大会みたいだった。私なんて何も自慢することなんてないし…」
「いや、マコは参加してくれるだけで、皆んなは、嬉しいんじゃないか?」
「ふふ、フォローありがとう。もう私たち25だよ。結婚して子どもが居る子も居た。羨ましいなぁと思って…」
「ん?マコ、彼氏は?」
「彼氏か…アレは彼氏なのかなぁ?」
「え?どういうこと?」
マコは、昔から知ってるトモキには、なぜか、
スラスラと、今の自分が置かれてる状況を話せた。
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