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「ふ〜ん、で、マコはどうしたいの?」
「う〜ん、その人と別れてくれるなら結婚したい。」
「なるほど…でも、彼は、御令嬢と別れてくれない。」
「うん、そりゃあ逆玉でも狙ってるんじゃない?
だから、そういう意味では都合が良いから、お嬢様のことをキープしていたいんでしょう?私はずっと2番目のままで…」
「マコ!もう、そんな奴とは別れろよ!」
「そうだね、10人居たら、きっと10人がそう言うと思う。分かってるんだけど…」
「どうしても、その彼のことが好きなのか?」
「そうかもしれない。もう3年も離れられない。」
「じゃあさ、俺の1番になってよ!」
「え?どういうこと?」
「俺の彼女になってよ。俺の中ではマコは1番。
マコの中では、2番目でもイイから…」
「え?何言ってるのよ。冗談でしょう?」
「いつか、その彼を手放せるようになったら、俺を1番に昇格させて!それまで、俺はマコと同じ2番目でいいから。」
「そんな勝手なこと、出来るわけないじゃない!
トモキに失礼だよ。それに、私、トモキのこと、そんな風に見たことないよ。」
「そっかーあ!じゃあさ、デートしよう?まずは、中学の時とは違う俺のことを見てよ。それから決めてくれれば良いから…な!」
トモキは、マコのことがずっと好きで、
マコの前に現れる為に、仕事も男磨きも頑張ったと言っても過言ではない。
たまたま、このチャンスが目の前に訪れたのだ。
「ね〜トモキって、今、何の仕事をしてるの?」
「IT企業」
「なるほど…だから、そういう高級感が溢れてるんだ。」
「え?やっぱり、この格好おかしい?」
上から下まで、ブランド物で固めたような格好
「悪くは、ないんだけど、少し、いかにも感があって…」
「あーじゃあ、お願いがある!」
「ん?」
「今度、俺をプロデュースしてよ。ファッションとかイマイチ分からないから、高級品ばかり買ってたから、こうなったんだ。」
「ふふふ」
お金の無駄遣いだ!と失礼なことを思ってしまった。
「分かった!私で良かったら…」
「やった〜!ありがとう〜」
そして、翌週、約束をした。
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